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New Business Card – 名刺を新調しました

2021.01.06

石川県金沢市にて見事に金継ぎ装飾されたモルタルのひび割れに出会ったのを機に、何か作らなければならない衝動に駆られた。

西田幾多郎、鈴木大拙ゆかりの地、金沢で起こる日々の出来事が頭の中でごちゃ混ぜになり、ついに穴の開いた名刺を作らなければならないような精神状態になっていた。

再生紙としてこの世に再び戻ってきたのも束の間、印刷用紙の防汚・または単なる仕切りとして使用されれるだけの役目を終え、廃棄されるべく山積みにされたボール紙に出会ったのも運命的である。

実際のヒビ割れをトレースして落とし込み、結果として白銀比に近いパーツが切り出され、ペーストされた。

ドイツハイデルベルグ社製活版印刷機「プラテン」の使い手、昭和印刷の山本氏により、チップボール紙にブラックと青金の活版印刷が施された。

質量のある物(ブツ)を作る際、やってみないと結果が全く分からないものも多いゆえ、想像を超えた仕上がりになった際は感動的でもある。比較的柔らかいチップボールは活版の圧を良く吸収し、小さな地割れさながらの深い陰影を持ったヒビが出現した。